中央三井信託銀行 日本橋営業部
日本橋三越の隣、日本橋室町2丁目にそれはあった。圧倒される建物。調べてみると、この建物、正式名称は三井本館(大正15年着工、昭和4年竣工)というらしい。平成10年に重要文化財に指定されている。
石の階段を上り、警備員の脇を抜け、重いガラス扉をあけると、こじんまりとした石のホール。右手に旧式のエレベータ2台。奥に再びガラス扉があり、その奥が中央三井信託銀行の窓口だった。大理石の石柱が立ち並び、天井も高い。ちょっと近寄りがたい雰囲気。ケン・フォレットの「ピラスター銀行の精算」に出てくるイギリスの銀行もこんな感じなのだろうか。
「江戸散歩 東京散歩」(成美堂出版)の地図を見ると、現在の三越本店と三井本館はさむ通り沿いに三越本店側が越後屋八郎兵衛(木綿問屋、三井向店)、三井本館側に越後や八郎兵衛(呉服問屋、三井本店)があったらしい。江戸東京博物館の越後屋の模型も街区をまたがっている。といっても一区画丸ごと越後屋だったわけではないようで、三越本店の街区には木屋伊助(打物問屋)、須原屋市兵衛(書物問屋)などもあったらしい。木屋は有名な刃物屋さん。現在も日本橋三越の向かい側で営業中。
両替商も兼業していた呉服店は、呉服問屋が百貨店(三越)へ、両替商が銀行(三井住友銀行)へ。
さすがに、内部の写真を撮ると、あやしい人(^^;;)なので、三井本館オフィシャルサイトを参考にどうぞ。
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