東京都現代美術館 男鹿和雄展
東京都現代美術館に男鹿和雄展を見に行く。
平日でこの人出だと、明日からの3連休は大変だろう。
早足で見たのだが、混んでいたのと展示数が多いので、1時間半かかる。本当にゆっくり見ようと思ったら、2時間から2時間半はかかるだろう。
さて個人的には、背景画や美術ボードよりも、美術設定などのスケッチが気に入る。背景画を書くといってもただ書くのではなく、きちんとストーリーとロケーションに合わせているのだ。「おもひでぽろぽろ」では、村の地図がスケッチされ、個々の背景の美術設定シートでは、村のどこの位置にどの向きでいるのかをきちんと意識して背景が描かれているのがわかる。
「平成狸合戦ぽんぽこ」では、まんぷく寺の美術設定のスケッチ。本堂の隣の建物に矢印で「もう少し離れているのでこの位置にはない」とのメモ。
こういった精密さが、宮崎作品を支えているのか。
アニメーションの撮影技法も、なかなか興味深い。カメラワークに合わせて、いろいろな背景が用意されるのだ。今は、コンピュータで処理するそうだが、一昔前は地道な作業も多々あったようだ。最後は「折紙でトトロをつくろう!」のコーナー。出来上がったトトロは、隣のジオラマ・フォトロケーションに飾り、写真が撮れる。これが大人気で、ものすごい人だかり。明日からは大変だ。
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