東京国立近代美術館 崩壊感覚

東京国立近代美術館



休みをとり、午前中の用事をこなすと、少々時間ができた。竹橋の東京国立近代美術館に行き、「崩壊感覚」を見る。


http://www.momat.go.jp/Honkan/The_Sense_of_Collapse/index.html


東京国立近代美術館、初めて行くのだが、なかなか興味をひかれる作品が多い。
崩壊感覚は2Fの展示室に展示されている。荒木高子さんの「砂の聖書」や吉田克朗さんの「Work 19」、駒井哲郎さんの「崩壊感覚」「残像」といった作品から特に「崩壊感覚」を感じた。「崩壊」じゃなくて「崩壊感覚」って、「感覚」ってつくところがイイ。ポイントを抑えたテーマだ。ネーミングにセンスがあるなぁ...


ところで、今回、もう1つ、面白い作品があった。
3Fの写真特集コーナーに、伊藤義彦さんという人の作品があった。1枚の印画紙にフィルムがタイル上に焼き付けてある作品だ。コンタクトプリントと云うらしい。並んだ写真がまた別の作品になる。


えっと、こんな感じ。

http://www.kyoto-art.ac.jp/raku/2002/20020604/top.html


パトローネと呼ぶシリーズは、少しずつ時間をずらした撮影した写真を横につなげてパノラマ風にした写真。ただ、パノラマみたいにきれいにつなげるのではなく、ちぎってつなげているので、つなげたところの整合性が保たれていないのも特徴。同じ人、同じ場所も何度も時間を変えて何度も登場しているが、全体を見ると、なんの違和感もない。


こんな感じ。

http://www.pgi.ac/content/view/35/63/lang,ja/

上のサイトの作品は、「公園−3」。もう一つ、「葬列77」という作品があり、こちらも面白い。近くによって見たり、遠くから見たりすると、部分と全体で見え方が変わる作品ってのは、好きだなぁ。


帰りにミュージアムショップによったら、ドラゴンフライアイ(?)、トンボの複眼で見たように物が見える虫眼鏡があったので、息子のおもちゃになるかと買ってみた。ついでにカメラに合わせてとった写真がコレ↑。

モノはコレ↓